設計
2015/11/07
『♪ぼっくらはみ~んな生~きている♪』
設計部長の独り言 Epi,28
本日は既にお引渡ししたM様邸に清算の手続きに伺ってきました。
社長と一緒に行ってきたのですが、M様ご夫婦の大変ご満足頂いている旨伝えて頂き、二人で非常に有難く、嬉しい気持ちを頂いて帰ってきました。
やはりこの時が、この仕事をしていて一番やりがいを感じ、この仕事をしていて良かったと思える場面ですね。しばらくはこの事で大変な事も頑張れそうです(笑)。
お引渡しをして(新築住宅に住み始めて)大体一年から二年位は、建物の木材が落ち着くまでに時間が掛かります。
場合によっては壁の隅、壁紙の隙間が生じたり、ドアの開閉に多少の不具合が生じたり、床が歩く度に少し音が鳴ったりする事がある時期になります。
その理由は、木材住宅である建物に使用している木材は生き物と同じだという事です。
木材とは、生成する際に木材に含まれる水分の量が規定内に収まっているものを使用するのですが、まったく水分を含まない木材など存在しないのです。
住まわれている中、24時間換気によって室内の空気を給排気して換気する事で。また冬場に暖房を使用する事で。
時期によって梅雨時期の湿気の多い時期や乾燥する時期などによって、木材に含まれる水分量が増減する事によって木材が収縮し、各所に動きが出てくる結果となってしまうのです。
数年間そんな家の中で生活をする事によって、この水分量の増減が非常に少なくなってくることによって、こういった不具合も減少していく形となります。
お引渡し後数年間で、まったくこういった不具合が生じないというのは、逆に我々にとっては不安を煽る事態になり兼ねません。
何故?それの何が悪いの?アフターが出ないのであれば一番良い事なんじゃないの?
そんな声が聞こえてきそうですが、我々が心配になるのは、収縮しないという事は木材の水分が減らない。イコール建物の中が湿気が多くて、換気がうまく作動していないのではないかと心配になってしまうからです。
湿気が多い⇒湿度が高いという事は、所謂結露が起きやすいという事になります。
今の建物が結露を起こすという事例は割合的に非常に少ないですが、気密性の高い建物内で結露が生じる原因とは大体原因が限定されてくるものです。
【結露が生じる理由①……換気が機能していない】
換気とは24時間換気の事で、2時間に一度、室内の空気が丸々入れ替わる計算となるのですが、これが機能していないという事は、室内で生まれた湿気が室内に留まり、結露の原因となってしまいます。
【結露が生じる理由②……室内で大きな温度差が出来ている箇所がある】
結露の発生する原因は単純。温度差です。湿気を含む空気が寒い空気と触れて、小学校の理科の時間に習った‟露点“に達する事で、空気中の水分が水に変わるのです。
この場合、①の原因と共に温度差を生じさせる原因を疑う事になります。想像される原因として、断熱欠損(断熱が正常にされていない)が疑われてしまいます。
【結露が生じる理由③……換気は機能しているのに空気が滞っている部分がある】
一番多いのは収納の中。収納物(箱や布団など)が壁に密着し、その付近の空気が動かない為に、暖気も入らずただただ空気が冷え込み、露点に達して結露となるという事が多々あります。
最新の家と違い、築年数が非常に古い建物で結露が起きにくい理由は、そこらかしこに隙間風が吹いているからでしょうね(笑)天然の換気が出来ているという事なのでしょう。
これから冬が本格化する時期になってきました。新築住宅に住まわれる方もアパート等に住まわれている方も、収納内部にはすのこを使用したりなど換気がきちんとされる様な措置を取り、暖房が付いている所と付いていない所の温度差が大きくなる様な事が無い様、必要以上に湿度を高める行為をした後のアフターケア(ガス台で鍋を長時間煮込んだりした後やお風呂から上がった後の換気扇の作動など)をしっかりして、結露防止を心掛けましょう。
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