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『お彼岸』

設計

2016/03/21

『お彼岸』

 

設計部長の独り言 Epi,47

 

本日はお休みを頂き、それならばさっそく釣りにでも……と考えていたのですが、そうか。彼岸か。と思い出して、少し残念がりながらもしかしこれも大切な事だとお墓参りに行ってきました。

 

私の家は函館市内の街中にありますが、父方の実家は旧恵山町にあります。

 

車を小一時間走らせ、山の上の小さなお寺の墓地へと向かいました。

 

行きしなは雪模様で、寒いお墓参りになってしまうなぁと半ば諦め気味で向かっていましたが、着いた瞬間一気に晴れ間が。お陰様で暖かい天候の中でのお墓参りとなりました。

 

無事お墓参りを済ませましたが、今はその地域にもよるかもしれませんが、お墓に上げるあげものは直ぐに持ち帰らなければならないルールとなっており、うちのお墓のある墓地も今はその通りのルールとなっております。

 

 

 

なんとなくですが、ちゃんと故人にあげたものが届いているのか。ちゃんとありがたみがあるのか少々疑問に感じてしまいますが、カラスに荒らされ汚れてしまうのでは致し方ないかと思ってルールに沿って来ました。

 

皆様のご家庭では、こうしてお墓に上げたものや仏壇などに上がったものを、下してきて食べるという習慣はあるでしょうか。

 

私はまだ30代ですが、父方の方はあまりあがりものを下してきて食べるという事はしないのに対して、村も付かない集落出身の母方の方では、あげてすぐという事は避けますが、子どもの頃から大体一時間位上げたら、各自の任意で鈴を叩き、手を合わせて『あがりもの頂きます。』と墓前・仏前にご挨拶をした上で、好きなものを下して食べていました。

 

そうして食べる事が供養のひとつとなるというのが母方の実家の考え方。より長く。腐るまでは仏前に上げて置くというのが父方の実家の考え方で、私は子供ながらに父方の実家の方ではどんなに魅力的なお菓子が上がっていようと我慢していた記憶があります。

 

これも地域差というか、土地柄なんでしょうかね。どちらも故人の事を第一に考えた上での結論なので、どちらが正解とも不正解とも言えないかなと思います。

 

帰りに道の駅に寄って飲み物などを購入したりしましたが、お墓参りをしている時からずっと目に海の凪具合が入っていました。

 

 

 

絶好の釣り日和だなと後ろ髪を引かれながらも、一人で行った訳ではないので泣く泣くそのまま帰って来ました。

 

さてお彼岸という事で、今日は最近のお仏壇事情について軽く書きたいと思います。

 

最近は一戸建ての住宅に和室を造るケースが比較的かなり少ない状況にあります。

 

仏間を設けず、仏壇も洋風のオシャレで小さ目なものを置くケースが増えています。

 

和室と言えば以前も少し触れた事がありますが、住宅の中で一番大工さんの技術の見せ所となる場所。

 

近年の傾向はこの職業に従事する我々としては少々残念な部分もありますが、その利用用途を考えると(高齢者の住居スペースとしては、近年ベットを使用する事が多いのでフローリングの方が使い勝手が良い)いささか致し方ない部分もあるのかなと思います。

 

それだけではなく、近年の建築材料の少額化も大きいかもしれません。畳はどうしても比べた時に高額になってしまう傾向にありますので。

 

時代の流れ、使用用途、価格とこれだけ条件がそろってしまうと、どうしても和室の方が不利になってしまいます。

 

個人的にはあのい草のにおいや質感は好きなんですけどね……

 

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