設計
2016/05/12
『保証』
設計部長の独り言 Epi,51
普段、もう仕事を引退した私の父は、何度注意しても連日テレビの前に横になり溜め撮りした録画番組を見て過ごしています。
こんなんじゃボケるのもそう遠くないのではと、息子としては心配して見ているのですが、先日、GWには休まず設計業務を行っていた事もあり、釣りに出掛けたい衝動で紋々とする中で天候も悪くなく、仕事も外仕事が無いという条件の日が1日出来、午前中だけでもと精神衛生上釣りに出掛けようと画策した上で、運転手がてら父を無理やり連れ出しました。
夜中の三時過ぎには家を出、父に運転を任せ私は助手席で快眠という何とも親不孝な息子となりましたが、熊石方面の釣り場には朝五時頃には到着し、慣れない早朝運転で車酔いした父を車に寝かせて一人で約三時間。縞ぼっけを狙って釣りをしました。
一応食べる分位は釣り上げ、すっかり体調も回復した父と一緒に釣りをしたいという気持ちもあり、障害者である父でも釣りの出来るポイントに移動してのんびりと二時間程度釣りをして、午後からは仕事をしたかった事もあり、午前中には納竿。帰路につきました。
その日の夜は当然食卓にほっけが。今ほっけはスーパーに行って買おうと思っても高いですが、取り敢えず旬ものを食べられたので良かったです。
父を都合よく利用しましたが、父はほっけが特に好きなので。まぁ……良しとしておこうかと。
道中、建築業界で働く息子に対し、父からの質問攻めが眠ろうとする私にとってウザったかったのですが、大半はとあるテレビ番組のネタについてでした。
その番組というのは、恐らく皆さんも一度は見たことがあるであろう『匠』が登場する例のリフォーム番組です。
『こういう風に造ると、スペースを有効に使えていいと思うんだが――』
『ああいう風に造れば、だいぶ使いやすいんじゃないか――』
確かに父の言い分も分かるのですが、物事には必ずメリット・デメリットがあります。恐らく素人である父が画期的だと絶賛したリフォーム案ですから、一般の方が視聴してもそう思うのではないかと思います。
しかし、そういったものの大半は『造作工事』であり、製作したもの。作り付けのものなのです。
こういったものは、使い勝手等を考慮したものでデメリットとして既製品を使用するのと比べてメーカー保証がないという事があるのです。
既製品であるメーカー品は、何か不具合等あれば保証期間内であれば保証が利いて是正なり交換なり対応が可能です。
しかし番組に出てくる様な、匠が自ら作る様なものについては、実際でも一切の保証は無いそうです。
ひとつの考え方ですが、長い将来の生活を考えてみた時、果たしてどちらを選ぶべきなのか。何とも言えない難しい問題だと思いますが、実際に販売に関与している私の意見としては、やはり保証の利くものを使用するのが長い目で見て良いと思っています。
皆さんはどう考えるでしょうか。
建築業界は基本的に不可能な事は九割九分ないと私は考えています。『これを宙に浮かしてくれ』とかいう無理難題以外は、金銭面を無視しておけば大抵出来ると思っています。
但し、施工が可能というだけであり後のアフターを考えていくと、私自身は全部が全部という訳ではありませんがあまりお勧めはしないですね。
普通に作り付けの棚とかは別として。
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