設計
2015/11/10
『建築物事故の概要とは』
設計部長の独り言 Epi,29
いつも車で家を出る度、多少車通りのある道路に直ぐに差し掛かる様な形でウチの駐車場はあります。この道路は学校の登下校時、右へ小学生、左へ中学生が登校していきます。(下校時はその逆)
それ以外にもウォーキングをしている方や、一般にあるいている歩行者もそれなりに通ります。幅員も歩道を除いて8m程度で片側1車線のどこにでもある様なひとつの市道です。
先日たまたま自宅で仕事をしていると、この通りを直進で走っている車と、駐車場から出ていく車とが出合い頭に事故を起こしました。
2台とも正面が大破し、直進していた車の運転手が救急車で運ばれて、以下その場で数人の警察官が事故処理等行っていました。
この場所。通りに面する駐車場側から見ると丁度左手側の家の生垣が邪魔になり、通りに侵入する際には充分な注意が必要となっています。ここを頻繁に使う者としては、この家の生垣を何とかして欲しいものなんですが……
事故といえば、建築物にまつわる事故と言うものをデータ化し纏めたものが、以前私が建築士の定期講習会に参加した際に配布されたテキストの中に記載されていました。
以下その内容を抜粋したものとなります。
『建築物の事故について 近年の建築物事故の概要』
(平成22年12月1日から26年3月4日までに報告されたもの)
建築物用途別に上位を記載すると、1位は共同住宅で18%。2位は事務所と店舗で8%。4位は学校で7%となっています。因みに戸建住宅は全体の1%となっています。
事故事例も記載されており、以下共同住宅(アパート・マンション等)、戸建住宅の事例を抜粋してみようと思います。
共同住宅で最も多い事故事例として、児童が高層階から転落するという事故が最も多い様です。特定行政庁にて調査が実施されましたが、再発防止策はなかなか出ていない様です。
他は外壁タイルや躯体の一部となるコンクリート片。場合によってはバルコニーや屋外廊下、天井が落下して被害が出たという事例もありました。
一戸建て住宅については、店舗併用住宅の場合は設置した看板の落下などの事例が目立ちましたが、唯一戸建住宅の事例として載っていた事例として、以下のように記載がありました。
(H25 東京都内の一戸建て住宅にて)
きしみ音と共に家屋が倒壊し、全壊。住民が軽傷を負った。
特定行政庁にて調査を行った結果、築60年以上経っている建物の老朽化によるものと考えられ、再発防止策として国土交通省(国)から特定行政庁(都道府県・区・市・町など)に建築物防災週間の重点事項として適正な維持保全を所有者等に周知する様依頼予定。と書かれておりました。
本当のレアケースと言える事例だと思うのですが、こういった事例は全国各地のどの建物でも起こり兼ねる事でもあると言えるのだと思います。
国土交通省、特定行政庁、そして我々設計者や施工者となる建築士や施工管理技士は、こういう事例も重要なひとつの例として、建築する際には再発防止の為に様々な対応を考慮する事になります。
しかしその建物を引き渡された所有者は、その後の維持保全を考慮しなければならない責任を負う事になるのです。
車だろうが建築物だろうが、事故とは常に起こり得るリスクがあるものです。建築物の場合は車と違い、大半は定期的なメンテナンスの不足が最も多い理由となる事を覚えておきましょう。
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