設計
2016/06/17
『Y様邸新築工事 進捗状況③』
設計部長の独り言 Epi,56
今回の進捗報告は1階床組から上棟~内部造作開始までです。
土台敷きでは、土間部分にオレンジ色の配管が転がっています。
これは雑に材料が放置されている訳ではなく、暖房の配管を床下で後々作業しやすい様に、事前にある程度の配管をしてある状態です。
土台が敷き上がったら断熱材を嵌め込みます。
弊社の場合は『ネタレス工法』を採用していますので、土台間に断熱のパネルを嵌めて施工しています。
1階床組みの最終仕上げに床下地財であるサネ付き構造用合板というものを敷き込みます。
この下地板は厚みが24㎜もあり(2階の床下地は16㎜、壁の下地材は12.5㎜)板と板が合わさる部分にお互い凹凸があってその凹凸同士がはまり込みあって、隙間なく板同士が合わさる為、気密性が確保されますし、床面の一体化が可能になります。
1階の床が完了すると、後日プレカット工法でクレーンを使用し、1日で建物の外観が整う(上棟する)形となります。
こうすると、建物躯体となる木材が雨風に晒されるというリスクが激減し、その後の建物にとっては非常にメリットとなる建て方ですので、今やほぼ市内でも主流となって来ている感があります。
建て込みが終われば、外回りの工事で窓の取り付けや壁下地の板の上に透湿防水シート(ハウスラップ:白い紙状のもの)の張り付け。屋根の防水用の紙敷き(ルーフィング施工)と進めます。
毎回報告しているので見慣れている写真が多々あるでしょうが、まずは防蟻処理として1階外の地面からシロアリが上がって来ない様に、オレンジ色となっている薬の塗布がなされています。(内外部共)
ツーバイフォー専用の金物等も当然使用していますし、面で構成するという根本的な考え方となるツーバイフォー工法の特徴がよくわかる内部側の躯体構成状況もアップしています。
次回は断熱材の施工や気密フィルムの施工など、北海道の建物にとって一番重要となる工事状況をご報告出来るかと思います。
興味のある方は是非ともお楽しみに。
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