設計
2015/10/01
設計部長の独り言 Epi,21
【住宅と災害】
しばらくブログをサボってしまっていました……
少し前になりますが、また大きな災害が起こってしまいました。
報道番組では栃木県の鬼怒川氾濫により各報道映像で立派な家が何件も流され、救助隊によって救助される人々が何度も目に入ってきました。
被災された方々には、心よりお悔やみ申し上げます。
あのニュース映像の中で一軒白い住宅が流される事なく濁流に耐え、その住宅に引っかかった建物の住人がヘリで救助されている映像を見た時、この業界にいる私は過去の『阪神・淡路大震災』の時に倒壊せず無事だったツーバイフォーの住宅を建設した某メーカーが、その後その事を営業文句に売り上げが伸びて、全国的にもツーバイフォーの住宅の認知度が増した経緯を思い出しました。
http://www.nikkansports.com/general/news/1537944.html
記事の通りこの家は『へーベルハウス』社の建物で、木造ではなくRC造(鉄筋コンクリート造)の建物であり、杭も打たれていて耐震を大きく意識した建物であったという事だそうです。
あの洪水は他の住宅を基礎ごと流すほどの威力だったのだという事に驚愕するとともに、何故流されてしまったのかという事に対して予測される内容について、次のような事が考えられると想像しています。
基礎部分の土が抉れて、基礎ごと流されたという事実。所謂基礎の根入れ深さに関連してくるという事が簡単に予測出来るという事です。
もしあの地域に、北国(北海道・東北地方)の仕様の建物が建てられていたとするならば、もしかしたら結果は多少異なっていたのかもしれません。……と言っても、水の力でどれほどの深さ土を抉り取ったのかが分からない限り断定はできませんが、少なくとも北国仕様の建物の方が、本州仕様のものに比べて根入れ深さが深いからです。
これは日本各地の『凍結深度』に関連してくる事で、降雪量の少ない本州に対して雪国である北国は、この凍結深度が深く定められているからです。
凍結深度とは、地中にて±0℃以下に下がらないとされるライン(深さ)の事です。
たまたま栃木の建築中の住宅を見せて頂いた所、その工法自体も布基礎ではなくてべた基礎の造りで、函館近郊で建設される一般的な住宅の基礎の深さと比べて20cmの深さの違いがありました。
これはその地域の凍結深度がその深さだったからという理由ですが、家一軒の基礎の高さが20cm違うだけで、使用するコンクリートの量・重さは相当なほど違うはずです。
北国の建物は本州の建物に比べて、色々な面で余計に費用が掛かってしまう理由は、暖房工事や断熱工事の他にこういった理由も含まれてしまう(高上がりになってしまう)という事ですね。
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